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2017年8月6日日曜日

Hokkaido Touring Day 20: たくさんの贈り物

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明るくなって自然に目が覚める。家にいる時は中々目が覚めないのに、キャンプツーリングに出ると、ほぼ日の出で目が覚める。不思議だ。
起き出して東屋でコーヒーを作る。昨日のメロンパンと食パンで朝ごはん。 洗濯物は乾いていた。最後に洗った長袖のTシャツだけ少し湿っていたので、それだけ自転車に付けて走り出す事にする。
今日はとにかく暑い。しかも向かい風で遅々として進まない。こういう時に限って120kmも走らなければならないのだ。
1時間ほど走った赤平市内でGoogle Map は山道を行けと指示する。 しかし地図を見ると多少距離はあるが、ぐるっと回った方が走りやすそうなので、進路を変更する。
そうして暫く走ると、年配の方に呼び止められた。 何かと思えば、おもむろに財布から千円を取り出し、手渡そうとする。 話を聞くと、昔は僕と同じ様に自転車で走っていたとの事。 今は体を壊して走れないが、その頃は見知らぬ人達に随分親切にして貰い、今は同様に自転車で走っている人を応援しているのだとか。 その気持ちを汲んで、ありがたく頂く事にした。 写真も名前もだめという事だったが、記憶にはしっかりと残っている。 きっと僕も将来同じ事をしようと思った。 しかし不思議だ。さっき進路を変更しなかったらこんな出会いはなかっただろうに。
そうして砂川市までたどり着くと、日本一の直線道路の看板があった。 国道12号線である。 面白そうなのでそれを走ってみる事にする。 道は幹線道路らしく交通量が多く、道路脇はお店が絶えない。 今までの北海道とは少し違って、都会らしい感じがした。
中間地点に道の駅があり、一休みする事に。 コーヒーを飲んでいると年配のバリバリサイクリストがいたので話をする。 何やら現在糖尿病で、こうして毎日自転車で走って血糖値を下げているとの事。 糖尿の原因はお酒らしいが、それをやめることはできず、お酒を飲むために自転車で走っているのだとか。 お互いの道中と健康を気遣いながら出発。
なんとか直線道路も走りきり、暫く走って道の駅三笠で昼食にしようと立ち寄る。 ここは今まで寄った道の駅の中でダントツに食が充実していた。 食べ物屋さんが集まる市場があり、そこの農家の店でゆでとうきびとトマトスムージーを、他の店で揚げチーズじゃがいもを食べた。 安くて美味しくてお腹いっぱい。
次は江別市である。娘が通っている大学の写真をとって、ラインで送る。 その後厚別町の小さな川のサイクリングロードで補給休憩中に、今日の宿までのルートを調べる。 ちょうどここで、川沿いに行って線路沿いを走ると良いらしいので進路を変更した。 暫く走ると道路工事で迂回すると、誘導員さんが「そのトレーラどうですか」と。 えー、このTravoyトレーラを知っているという事は自転車が趣味に決まっている。 仕事中にも関わらずまたもや10分以上話し込む。
4時前ごろ、やっと目的地に到着。 道の向かい側で場所を確認していると、目の前のお店のおばちゃんが「おー、かっこいいね。これあげる」とみかんを一袋くれた。 なんか今日は良くもらう日だと思いながら、ありがたく頂戴する。
宿は外から見ると全くのカフェ。で、奥に扉がありその向こうがドミトリーになっていた。 結構綺麗で、寝る場所はカプセルホテルの様だ。一泊2500円。 とりあえずシャワーを浴びて一休み。 宿泊者はドリンクが無料と言う事でリンゴジュース。そして記念にワサビサンドイッチを頼んでみたが、なかなか美味しかった。 その後コインランドリーに洗濯に行く。 洗濯している間に、先ほどのおばさんにお礼を言いに行くと、またもやお茶だのメロンだのリンゴだのいただきながら話を聞く。 なんとこのお店は7/19にオープンしたばかりで、ご近所さんが野菜が買えずに困っているので始めたと。 色々話を聞いておりそろそろお暇するかと思っていたら、電話がかかってきて、これからご飯を食べに行くから一緒に行かないかと。 思わぬ展開だったが、これも旅、快くご一緒させてもらう事にした。
夕食で一緒になったのは、なんと北海道で出版社をやっている女性。 北海道のキャンプ場の紹介ムックを出しているので、一冊購入した。 二人ともよく食べよく飲む。 色々な話を聞き、またもや全部ご馳走になってしまった。
今日は本当に沢山贈り物を貰った、不思議な旅の日だった。

上芦別から札幌へ 120 km

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